顧問先DX支援分科会・デジタライゼーション支援スタートプロジェクト 第2回定例報告会レポート
中小企業DX推進研究会/顧問先DX支援分科会で推進中の「デジタライゼーション支援スタートプロジェクト」の第2回定例報告会が、6月14日にオンラインで開催されました。
「デジタライゼーション支援スタートプロジェクト」は、クライアント向けのデジタル化支援サービスの事業化を目指すという趣旨で、昨年11月のキックオフミーティングを皮切りに、10か月間でサービス提供までを行うプロジェクトとなっています。今回は、その第2回目の報告会であり、プロジェクト参加者による進捗報告や質疑応答が行われました。
今回は参加メンバー5事務所のうち、3事務所が発表を行いました。各事務所が取り組んでいるサービスと現在の課題は下記のようなものでした。
経理代行サービス
KingOfTimeやマネーフォワードといったクラウドサービスの導入を行い、給与計算と記帳等を代行するサービスです。これらのツールを選定した理由は、会計事務所のスタッフが慣れている点や料金面でも小規模事業者にとって負担が少ないことが挙げられるそうです。現在はサービスのリリースに向けて集客方法を検討されているとのことでした。
ITツールカオスマップ作成サービス
ITツールの利用状況を整理したカオスマップを作成し、効率的なITツールの活用をアドバイスするサービスです。カオスマップを通じて中小企業の生産性向上と意思決定の精度向上を支援することを目的としています。現在の課題としては、カオスマップの目的や利点がクライアントに伝わりにくく、単発のサービスとしては売りにくいことだそうで、他のサービスとセットで提案する方法を検討しているとのことでした。
税務顧問先のデジタル化支援サービス
主な対象は既存の顧問先で、特にアナログな業務が多い小規模企業に対して、経理のデジタル化を支援することを目指しています。具体的には、クラウド会計の請求書管理や金融機関連携等を利用してもらうことで、顧問先の経理業務負担を軽減すると同時に、自事務所の業務効率化を達成することが目的とのことです。現在の課題としては、顧問先ごとに支援内容が異なることや、支援を行う職員の育成や教育という点が挙げられました。
各事務所とも、特徴の異なるサービスを企画されていて、最終的にどのような形でリリースされるのかが非常に楽しみですね。8月にはプロジェクトの成果発表会があり、こちらでは各事務所のサービスの最終的な報告とレビューが行われる予定です。
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