スペシャリストセミナー – 超高生産性クラウド会計事務所のビジネスモデル –
事務所開業から約2年半で税務顧問契約が150社という、急成長を見せているウィズ総合事務所グループ。
ウィズ総合事務所では、
・職員の所定労働時間が6時間(給与は固定残業で8時間相当分支給)
・95%の顧問先の記帳代行/経理代行を受託
という、非常に高い生産性を実現しています。
この日は統括代表の山本庸介氏にお越しいただき、高生産性実現の秘訣と地方事務所ならではの事務所経営戦略について、トークセッション形式でお話を伺いました。
2023年11月17日 (金) 16:30 ~ 17:15 開催
講師:
税理士法人ウィズ総合事務所/代表税理士
ウィズ行政書士事務所代表
山本 庸介氏
テーマ:超高生産性クラウド会計事務所のビジネスモデル
ウィズ総合事務所について、まず気になるのはその急成長の秘密。
急成長事務所と聞くと、Webマーケティングにコストをかけたり、特殊な紹介先を持っていたりするのではないかと思いますが、そのような手法はとっていないそうです。
ウィズ総合事務所の新規契約先の70%は、紹介などの既存顧客を起点としたものとのこと。また、95%以上の顧問先が事務所のある福井県のお客様なのだそうです。
なぜ、このような手法で急成長できているのか?という質問に対して山本先生は、
「目の前のお客様に良いサービスを提供することに集中する、ということをやっているからだと思います。お客様の数が増え、一つのクライアントにかける時間が少なくなって質が落ちてしまうということはしたくないと思っています。」
とのこと。
とにかく、サービスの”質”にこだわって、お客様の満足度を追及しているそうです。
そのサービスの質の部分を支えているのが、記帳代行や経理代行といったサービスです。
ウィズ総合事務所は業界内ではスタンダードな戦略である「高度な税務サービス」や「業種特化」といった戦略をとっていません。それにもかかわらず、顧客からの熱い支持を得られるのは、これらのサービスが高い評価を得ているからにほかなりません。
「一般的に記帳代行は低単価なので、会計事務所は避ける傾向にあると思いますが、どのみち誰かがやらなければならないのであれば、得意な我々がやればいいんじゃないの?と思っています。
我々だったら、ITツールを駆使して効率的に作業すれば利益が出るのではないかと。それが会計事務所の安定収入にもなるので、顧問先と会計事務所の双方がWin-Winだろうと。
一般的な事務所がやらないのであれば、うちはその逆で行こうと思いました。」
一方で、このようなサービスを行うことによって業務の負荷が増えてしまい、長時間労働となってしまう事務所も少なくありません。
しかしながらウィズ総合事務所では、残業が全くと言っていいほど発生していません。
なぜ、そのような業務体制を実現できるでしょうか?
山本先生にその理由を尋ねると、ポイントは『業務の標準化』にあるとのことでした。
ウィズ総合事務所では、顧問先ごとに実施する定型業務をITツールによって一覧化し、さらにその詳細な手続きをチェックリストシステムで詳細に定めています。
ただし、チェックリストシステムに記載する内容はウィズ総合事務所の定める共通ルールから外れる内容になっていて、まずはこれをしっかりと決めることが業務の標準化につながるのだそうです。
またITツールについても、業務で使用するツールをきっちり決めたうえで顧問先にもその利用を徹底してもらうことが、業務標準化につながっているとのことでした。
当日のセミナーでは、この他にも
・共通ルールに記載されている内容の具体例
・記帳代行、経理代行で利用されているITツールと選定の理由
・経理代行サービスを実現する上でのポイント
などについても詳細に解説いただき、高生産性につながるヒントが満載のセミナーとなりました。
本セミナーのアーカイブ動画は、研究会会員専用サイトで期間限定でご視聴いただけます!