インタビューコラム ~ 会員VOICE SQUARE 《金崎浩税理士事務所 #03》

中小企業DX推進研究会にご参加いただいている会員事務所の方へのインタビューを基にお届けする “会員VOICE SQUARE”。このコラムでは、研究会×会員事務所、そして会員事務所同士の交流を図ることを目的としています。さらには他事務所の取り組みや課題などから、同様の想いを抱える方々へのヒントとなればと思います。

今回もひきつづき、金崎浩税理士事務所の金崎所長のインタビューの様子をお伝えいたします。


━━現在、電帳法やインボイス対応でも、いろいろな取り組みを検討されていると伺いました

会計ソフトによって対応方法が変わるので、情報収集をしながら適切なものを選定しようとは考えていますが、限られた時間の中で対応と浸透を急がなくてはいけないですね。今は一歩目をどうやって踏み出そうかな、というところです。

また、インボイス・電帳法対応だけでなく、人手不足であったり、お客様のいろいろなお困りごとを解決したいと思っています。先日は、経理担当の方が急遽退職をされたという顧問先の経理代行も始めました。

 

━━これから経理代行サービスのお客様も増えていきそうな雰囲気がありそうですね

そうですね。
増えていきそうなんですけど、電子帳簿保存法の対応などもありますし、経理代行というのをどこまで考えたらいいのかは不安ですね。

 

━━研究会の中でもテーマとしてクラウドを活用した電子帳簿保存法の対応方法を取り上げたいところです

おそらく年内には各ベンダーからも対応したものが発表されるとは思うのですが、最終形が来年3月頃に向けて出されていくのだと、そこから会計事務所が対応をし始めるというのは、お客様にとっても事務所にとってもタイトできついと感じています。

スケジュール感が公開されていく中で、どこまでを対応していくのか悩ましいところですね。

 

━━山口 経理代行・創業支援オフィス@宇部 ( https://yamaguchi-keiri-sogyo.com/ ) のサイトも拝見しました。お客様の反応はいかがですか?

旧態依然の事務所体質を変えていきたいという想いで立ち上げました。チャレンジしては挫かれてを繰り返していますが、お客様からの 「助けてください!」 とのお声に応えたいという一心で奮闘しています。現在は遠方からのご依頼もあります。

 

━━そこではクラウド会計を利用するケースが多いのでしょうか?

IT導入補助金も活用できますし、その方向へ向けたいのですが、基幹システムをそのまま使っていくことを希望されるお客様も多いので苦戦している状況です。丁寧にご説明すると、「やっぱりクラウドへ乗せ換えていこうかな?」 という話も出てきたりしますが、今はまだ試行錯誤中です。

 

━━DXやクラウド、インボイス等のお客様への浸透度はいかがですか?

説明をすでにしていても、会う機会ごとにお伝えしないと一度の説明だけでご理解いただくのは難しいですよね。そろそろ取引先から令和5年10月からの対応について通知やアンケートなども来ているとの話も聞いています。

インボイス制度の対応で振込手数料の取扱い問題なども解決策がないまま、すでに現時点から振込手数料を差し引かないで請求する対応をされている企業もあるがどういうことなのだ、などとお客様からの質問があります。われわれ税理士が真摯に対応し指導していくかが重要なテーマだと考えています。

 

続きが気になるところかと思いますが、今回はここまで。
次回は金崎所長のインタビューから、社内の様子や研究会への想いについてお届けしますのでどうぞお楽しみに!