顧問先DX支援分科会 – 電帳法 / インボイスに対応した記帳代行2.0検討PJ 「マネーフォワードクラウド会計 + STREAMED」 検証

本セミナーレポートでは分科会の様子を抜粋しご紹介いたします。

2023 年6 月22日 (木) 13:00 ~ 14:00 開催
電帳法 / インボイスに対応した記帳代行2.0検討PJ 「マネーフォワードクラウド会計(以下、MF会計) + STREAMED」 検証

今回の検証では株式会社マネーフォワード様にご協力いただき、MF会計とSTREAMEDについて、オンラインのデモを中心に機能の確認をさせていただきました。

MF会計とSTREAMEDでは下記の4つのフローでの利用を想定しています。
マネーフォワード様からは事前に、本業務フローに必要と思われる機能の一覧についてご回答をいただいており、こちらの回答をもとにシステムの動作や追加予定の機能をご説明いただきました。

顧問先から紙資料を回収して会計事務所側でスキャンする

顧問先が会計事務所の送信のためにクラウドストレージへ直接アップロードする

顧問先が振込データ作成のために請求書を直接アップロードする

仕入先に依頼して請求書を会計事務所が直接回収する

MF会計とSTREAMEDのツール・サービスの構成は、一見、これまで検証した各ベンダー様のものと似ている部分もありますが、実際の運用ではかなり違いが出てきそうです。
マネーフォワードクラウド会計には「クラウドBOX」とよばれる連携するストレージが存在します。
クラウドBOXには電帳法に対応した機能が搭載されていますが、インボイス制度に関しては直接的に利便性を向上するような機能を搭載してはいないようです。

一方、別角度のサービスとして、証憑データをアップロードすることで様々な会計ソフトの仕訳データが作成可能な、自動記帳サービスの「STREAMED」を活用することも推奨されています。
インボイス制度に向けた利便性の向上は、このSTREAMEDの活用がカギとなるようです。
これらを組み合わせた形で制度改正に対応していくことをアナウンスされています。

クラウドBOXはそれ単体での利用をすることができ、とくに自計化の顧問先に対しての電帳法対応のツールとして有効利用できるでしょう。
しかしながら、記帳代行サービスとして、インボイスの要件確認の軽減などを考慮した業務フローを構築するには、STREAMEDを活用する方法がメインとなりそうです。
事業者番号の自動判別機能によって、会計事務所による確認の手間を最大限軽減してくれることでしょう。

STREAMEDは、サービス自体10年以上の実績があり、会計事務所向けのサービスとしても一日の長があります。
また、会計ソフトを選ばないため、多くの事務所で新しい記帳代行フローを構築するのに重宝するサービスとなるのではないでしょうか。
一方で、記帳サービスに特化したサービスであるがゆえに、経理代行のようなオプションサービスを同時提供するときには、運用の検討は重要になりそうです。

検証したMF会計とSTREAMEDの機能の詳細については、7月14日開催の分科会で、参加者の皆様に共有させていただきました。この様子はあらためてレポートでご案内いたします。
分科会にご興味がある方は、ぜひ研究会事務局までお問い合わせください。

※正会員事務所および正会員事務所の従業員様は何名でもご参加いただけます