顧問先DX分科会 – クラウドERP導入PJ Vol.9 –

分科会とは、顧問先へDX支援やサービスを提供するにあたって勉強会だけでは学ぶことができない、ナレッジおよび事例の共有、コンサルティングのフレームワークやツール等の開発を行うなどDXを推進するスキームを研究しより高い知識やスキルを習得していただくためのコンテンツです。

本セミナーレポートでは分科会の様子を抜粋しご紹介いたします。

2022 年8 月19 日 (金) 16:00 ~ 17:00 開催
テーマ:ERP提案コンペティション 本番発表

いよいよ最終回の9回目は、freee 株式会社、株式会社 マネーフォワード、ピー・シー・エー 株式会社の3社のパートナー企業からもゲスト審査員としてご参加いただき、チームごとに分かれ作成してきたクラウドERPシステム導入の提案発表を実施いたしました。

今回の提案先サンプル企業 「株式会社DX商会」 は、Bチームの顧問先で、Aチームにとっては新規で相談を受けたという設定になっています。

発表はZoom上でジャンケンし、先攻Bチームより開始しました。

Bチームは、イワサキ経営・中山会計・新潟会計アシスト・山下会計事務所・YFPクレア、アドバイザーとしてセブンセンスR&D 笹原氏によって構成されています。
発表テーマは『WEB通販事業への資源集中を支援します!』ということで進められました。

WEB通販事業に売上の伸びがあり注力したいという背景に着目をされたようです。そこからクラウドERPの活用で重複作業の削減やデータ連携によって人材確保や管理業務のボリューム圧縮を進め、新規事業へと掛けられる工数を、25%から55%へと増やすことができるという提案内容でした。

つづいて後攻のAチームは、アイユーコンサルティング・御堂筋・横浜総合事務所・セブンセンス、アドバイザーとしてココペリ 金丸氏によって構成されています。
発表は『クラウドERPを利用した業務改善コンサルティング及び、税務顧問契約について』というテーマで進められました。

課題の着眼点はBチーム同様であり本プロジェクトのテーマともなっているクラウドERP導入による業務工数削減、そして、数値の可視化をを実施することで管理会計や財務的視点に基づく分析指導を行うというものでした。

その中でも、システム導入のみで改善を進めるのではなく、業務のムリムラやダブりが生じていないかを把握したうえで、アウトソーシングや経理代行を含めてコンサルティングしていくというのも特色として挙げられました。さらに設定として、Aチームは現在顧問先ではないということで、いまの顧問契約事務所からの乗り換えもオプションとして提案がありました。

なお、当日発表いただいた両チームの提案書は、会員専用サイトのダウンロードコンテンツにてご覧いただけるよう準備しています。

両チームの発表後にはそれぞれゲストのみなさんからの質疑応答もあり、よりリアリティのある提案発表となりました。評価のポイントは、これまでの分科会で取り上げられてきた課題が考慮されているか、などなどありましたが、ノリノリのBGM流れる中シンキングタイムを迎え..

最終結果は “Aチーム” の勝利となりました!(Aチームの皆さん、おめでとうございます♪8888.. )

どちらも提案先の想いに寄り添い、効果をいかにして発揮できるのかが練られ、また、それぞれチームを編成する3-4事務所の持つ視点でうまくまとめ上げられていたという評価が審査員の方々から挙げていただきました。

キックオフからおよそ9か月に及んだ顧問先DX分科会 – クラウドERP導入PJ – は今回でおしまいとなります。研究会の発足以来、会計事務所がITの提案もできたらよいのではないかと考えていたことが形となるような会が実施できましたこと、皆様と一緒に楽しみながら盛り上げていただけましたこと感謝申し上げます。

ご参加くださいました皆様、本当にお疲れさまでした!ありがとうございました!

研究会では皆様からのご意見など取り入れながら、すでに新たなプロジェクトの準備も進めております。これまで参加いただいていた方々も、そして、コラムなどの情報をご覧いただきながらもまだ参加されていなかった事務所の方々も、ぜひとも次の分科会へふるってご参加いただけましたら幸いです。

※正会員事務所および正会員事務所の従業員様は何名でもご参加いただけます