ケースメソッド: データドリブン – 葬儀社における業績向上のマネジメント –

ケースメソッドとは..
事例をもとに参加者が当該案件を疑似体験することによって、支援スキルの向上を目指していただく “実践型” の勉強会です。

【データドリブン】のテーマでは、業績向上のためのKPIマネジメントやデータ分析などを中心としたテーマで、実際の事例を元にディスカッションを行います。

本セミナーレポートではケースメソッドの様子を抜粋しご紹介いたします。

2022年5月19日 (木) 16:30 ~ 17:40 開催
ケースメソッド (データドリブン)
テーマ:葬儀社における業績向上のマネジメント

今回は会員事務所でもある税理士法人 アイユーコンサルティングの小林氏より事例をご提供いただきました。

テーマは業績向上のマネジメントということで、現場の数値データを財務データと紐付け、実施すべきアクションを明確にした上で改善サイクルをまわす (=KPIマネジメント) ために、どんなデータをどのように取得するのか、そして、会計事務所の支援としてどんなことが考えられるかなど、参加者の皆様と意見を交わしていきました。

課題の抽出においては、市場の状況や人財獲得の困難性などにも触れられながら、提供されている資料データから 「低価格商品が中心に提案がされている点」 や 「拠点別売上のマネジメント方法」 が参加者全員から問題点として挙げられました。なかでも売上のマネジメントにおいては “競争を促すため、個人やグループとしての評価を導入するか否か?” という点で、業態などを考慮した検討が行われました。

その後、既存商品に対する改善も検討されました。多くの参加者からは競合調査をベースとした商品改善についての意見が述べられました。

一方で、アドバイザーとして参加いただいたセブンセンスマーケティング 株式会社の伊豆氏からは、現在利用しているWeb葬儀紹介サービスからの流入がデータで検証できていない点や、自社サービスの評価が客観的に捉えられていない点などの指摘があり、アンケートの採り方やそのデータの分析などにも話が及びました。

そこでは事例提供をいただいた小林氏から、「自分たちの知りたい情報に偏りがちであることが考えられ、次なる施策に生かすためには専門的な知見からの設問設定が必要かもしれない。」 という考察もありました。
 
次回は、会計事務所の新たなビジネスモデルとしても注目の 「経理代行サービス」 をテーマに開催いたします。