顧問先DX支援分科会 – 電帳法 / インボイスに対応した記帳代行2.0検討PJ 「freee」検証

本セミナーレポートでは分科会の様子を抜粋しご紹介いたします。

2023 年4月27 日 (水) 14:00 ~ 15:00 開催
電帳法 / インボイスに対応した記帳代行2.0検討PJ  「freee」検証

今回の検証ではfreee株式会社様にご協力いただき、freee会計について、オンラインのデモを中心に機能の確認をさせていただきました。

freee会計では下記の4つのフローでの利用を想定しています。
これまでと同様、freee様からは事前に、本業務フローに必要と思われる機能の一覧についてご回答をいただいており、こちらの回答をもとにシステムの動作や追加予定の機能をご説明いただきました。

顧問先から紙資料を回収して会計事務所側でスキャンする

顧問先が会計事務所の送信のためにクラウドストレージへ直接アップロードする

顧問先が振込データ作成のために請求書を直接アップロードする

仕入先に依頼して請求書を会計事務所が直接回収する

freee会計で特徴的な機能の一つに「ファイルボックス」があります。
これによって、証憑類の確認と取引の入力が非常にスムーズになるわけですが、電子帳簿保存法・インボイス制度の両方でこの機能が活躍することになりそうです。

とくにインボイス制度への対応については、AI-OCRと取引先マスタの情報による適格請求書の自動判定や、複数税率の自動反映などの機能が搭載される予定となっているそうで、記帳業務の効率は一段と高まりそうです。
また、アップロードされたファイルを領収書、請求書といったタブごとに表示する機能もあるため、関与先から一括でアップロードされた証憑をオンライン上で分類して管理できることも嬉しいところです。
証憑ファイルのアップロードもブラウザだけでなく、モバイルアプリから行うことも可能ですので、関与先からの協力も得られやすいのではないでしょうか。

記帳代行と自計化の境界がなくなるような、データですべてがつながる業務フローこそが、freee会計の目指しているところなのでしょう。そこには、「記帳」という概念を根本から変えようという思想を感じ取ることができます。
これは記帳代行2.0をこえる、さらにその先の世界観ではないでしょうか。

検証したfreee会計の機能の詳細については、6月16日開催の分科会で、参加者の皆様に共有させていただきました。この様子はあらためてレポートでご案内いたします。
分科会にご興味がある方は、ぜひ研究会事務局までお問い合わせください。

※正会員事務所および正会員事務所の従業員様は何名でもご参加いただけます