電帳法/インボイスに対応した記帳代行2.0を実現するクラウドツール検証レポート

中小企業DX推進研究会の顧問先DX支援分科会では、2022年10月より「電帳法/インボイスに対応した記帳代行2.0検討プロジェクト」を推進してきました。
このプロジェクトは、制度改正をきっかけとして次の3つの目標を達成する、次世代の記帳代行サービス「記帳代行 2.0 」の検証を行うことがテーマとなっていました。

  1. 記帳代行業務の効率化
  2. 顧問先への制度対応の解決策の提示
  3. 新たな付加価値と報酬アップ

プロジェクトでは下記の5つのクラウドツールを使用することを想定しており、各ツールが設定した業務フローに対してどれだけの効果を上げられるかを検証しました。

実際の検証は次のステップで行われました。

①記帳代行2.0を想定した業務フロー図を作成

業務フロー図はPJ参加メンバーとの打ち合わせにより決定しました。
資料回収の方法、提供するサービスの方式から下記の4つのパターンを策定しました。実際の業務では、これらのパターンを組み合わせて実施することを想定しています。

顧問先から紙資料を回収して会計事務所がスキャンする

顧問先が会計事務所の送信のためにクラウドストレージへ直接アップロードする
顧問先が振込データ作成のために請求書を直接アップロードする

仕入先に依頼して請求書を会計事務所が直接回収する

②当該業務フローで必要となるであろう要件を一覧化

上記の業務フロー図で業務を行うにあたって、必要と思われる要件の検討を行いました。
あわせて、業務フローにかかわらず検証が必要な、制度改正要件・その他共通要件も抽出しました。

すべての要件は、配布している資料の中でご確認いただけます。

③各ITツールが、当該要件をどの程度満たしているか確

上記で一覧化した一つ一つの要件に対し、各ベンダーに問い合わせを行いました。
各ITツールのベンダーにご協力いただき、問い合わせと実際の機能等をオンラインデモで確認しました。
ITツールごとに担当メンバーをアサインし、デモに同席の上、考察をしていただきました。

④各ITツールの総合評価を、担当メンバーより報告

「記帳代行業務の効率化」「顧問先への制度対応の解決策の提示」「新たな付加価値と報酬アップ」という3つの目的を達成できるかどうかについて、各検証メンバーより報告していただきました。

プロジェクトは2023年7月をもって完了いたしましたが、各事務所に検証いただいた内容に研究会事務局独自の見解を加え、検証結果をダウンロード資料として提供させていただいております。
資料では各ツールに対して、定義をした4つのフローと、制度対応、共通項目の6つの項目を、5点満点で評価を行っています。

研究会の会員の皆様は、こちらの資料をダウンロードしてご利用いただけます。
是非、記帳代行2.0を検討するにあたり、本資料を役立てください。