顧問先DX分科会 – クラウドERP導入PJ Vol.4 –

分科会とは、顧問先へDX支援やサービスを提供するにあたって勉強会だけでは学ぶことができない、ナレッジおよび事例の共有、コンサルティングのフレームワークやツール等の開発を行うなどDXを推進するスキームを研究しより高い知識やスキルを習得していただくためのコンテンツです。

今期は顧問先へのクラウドERP稼働の提案方法の確立にフォーカスをあて月一開催中です。

本セミナーレポートでは分科会の様子を抜粋しご紹介いたします。

2022 年3 月18 日 (金) 16:00 ~ 17:00 開催
当番:税理士法人 アイユーコンサルティング
テーマ:業務改善コンサル・経理代行の提案事例

四回目の今回は六社の会員事務所が参加。税理士法人 アイユーコンサルティングより発表いただきました。今回のテーマである業務改善と経理代行、まさにこの二つのサービスをベースとした事業も運営されています。

お客さまの層は、経理担当者を雇うほどではないためにアウトソーシングを希望される小規模企業の方、家族経営の方やスタートアップ企業から上場を目指す企業までとさまざまだとのこと。

経理代行サービスでは基本的にクラウド会計の導入を実施し、月次を確実かつスピーディーにまわしていくことを目指していらっしゃいます。このサービスでは月次をかためるところまでを請け負い、決算業務とは別途サービス領域を切り分けて提供されているところもポイントでしょう。
 
一方、業務改善コンサルティングのサービスについてはお金にまつわる部分にしっかりとスポットをあて、丁寧なヒアリングによって改善ポイントの可視化や現状分析を行うのだそうです。

仕入や経費精算、請求まわりについてを主にみていく中で、在庫管理や受発注の領域までご依頼がおよぶこともあるようですが、改善を施したはずが社内混乱を招かないためにどこまで踏み込むべきかの判断もお客さまに寄り添って進められています。

これらは実態を知る会計事務所だからこそ、経営者や経理担当者との関係性を構築しながら企業にとってよりよい改善をサポートできるのではないでしょうか。
 
受取請求書などクラウドサービスの活用事例もあり、顧問先に対する良質なサービス提供は大前提にありながら、会計事務所側においての工数の軽量化も同時に取り組まれている様子が伺えました。

 
次回は、運用で苦戦した事例についてをテーマに開催いたします。