kintoneで「ちょっと便利な」業務チェックリストを作成!

このコラムでは、研究会会員向けコンテンツ「ITツール情報Wiki」の内容を一部抜粋してご紹介しています。

こんにちは!私は、入社5年目のシステム担当者です!

主な担当業務はkintoneのアプリ開発。

日々、社内外からいただく「これってkintoneで出来ないかな?」というご依頼に

「ちょっと便利になる」ひと工夫を添えて、お応えしています☆

今回の依頼者は、会計担当部署。

「日常業務のチェックリストを”もっと簡単に”作れるアプリを作ってほしい!」

という依頼をいただきました。

現場のヒアリングをもとに汎用性を意識したアプリを作成しましたので、ご紹介いたします!

作成の背景

今回の依頼は

「日常業務のチェックリストを”もっと簡単に”作れるアプリを作ってほしい!」というものでした。

“もっと簡単に”というのも・・・

これまではExcelで作成したチェックリストの原本を、使用者が作成の都度コピー。作成後はDocuWorks形式で印刷して管理者に提出するフローを採用していました。

しかしながら、こちらのフローでは…

  • 業務ごとチェックリストを分ける必要がある(共通のチェック項目もあるのに…( ノД`))
  • チェック項目に修正を加えるときに、一時的に使用者が原本をコピーできない
  • 誤って原本をコピーせずに使用してしまうケースが多い

などの問題点がありました。

勿論、Excelでアレコレ設定を加えれば解決できる問題もありますが、せっかく社内でkintoneを使用しているのならチェックリストも「脱Excelしよう!」という結論になり、チェックリストのkintone化を行うことになりました。

基本構想

まず状況整理を行い、今回は以下の要件を満たすものを作成することにしました。

  • 使用者が1アプリでどのチェックリストも作成できる
  • 管理者がチェック項目をいつでも手軽に追加&編集できる
  • 複数のチェックリストで同じチェック項目を使用できる

その上で考えた構築方法は、

使用者がチェックリストを作成するアプリ(=作成アプリ)と

管理者がチェック項目を登録するアプリ(=マスタアプリ)を分けることです。

簡単な流れとしては…

  • 管理者がマスタアプリにチェック項目を登録
  • 使用者が作成アプリでマスタアプリの情報を呼び出し、チェックリストを作成する

という形になります。

技術的な肝としては、作成アプリのテーブルに、マスタアプリの1レコードを1サブテーブルに変換して取得する部分になります。

※この処理が必要な理由は「複数のチェックリストで同じチェック項目を使用できる」が今回の条件であるためです。