ケースメソッド: デジタライゼーション – 複数拠点での支払・買掛金管理業務のプロセス改革 –
ケースメソッドとは..
事例をもとに参加者が当該案件を疑似体験することによって、支援スキルの向上を目指していただく “実践型” の勉強会です。
【デジタライゼーション】のテーマでは、企業のIT活用による業務プロセス改革や生産性向上、マーケティングなどの支援事例を取り上げて実施していきます。
本セミナーレポートではケースメソッドの様子を抜粋しご紹介いたします。
2022年3月25日 (金) 16:00 ~ 17:10 開催
ケースメソッド (デジタライゼーション)
テーマ:複数拠点での支払・買掛金管理業務のプロセス改革
勉強会は会員事務所にご参加いただき、ディスカッション形式で進められました。
今回は製造用機械工具販売の業種で、役員自身が経理部門の実務ならびに新事業の立ち上げ責任者であるという事例について話し合いました。
この事例では仕入を2,000社超の取引先と行っており、複数の拠点に届く受取請求書の処理や、支払フローが煩雑となっていたというものでした。単純な業務量の削減以外に、このことで発生する二重支払や支払漏れ等をいかに防ぐかという点が、今回の事例の最大の焦点となったのです。
参加者からは、事例における問題点の考察とともに、受取請求書データ化サービスの利用や、kintone® を使用した請求額データの収集などの方法が解決策として発表されました。
勉強会の終盤には、事例提供をしたセブンセンス 株式会社から、実際にどのようなITツールを導入して解決したのかが発表されました。パッケージの販売管理ソフトを利用するという点が、参加者から発表された案とは全く異なっており、興味深いとの声が聞かれました。
最後に参加者からは、「ITツールを導入することもすぐに思いつくことではありますが、導入して善くなるためには処理を行うための運用ルールを確立させたり、記憶や業務担当者頼みではなく、履歴が残るような管理が大切だろう」 との意見も挙がりました。
プロセスで解決できるものはプロセス改革から行いながら、新事業など新たな価値を生み出すことへ取り組めることこそDXの推進だと言えるのでしょう。
次回は、業績向上のためのKPIマネジメントやデータ分析などを中心としたデータドリブンをテーマに開催いたします。