Excelとバッチを使ってアクセス権限を維持したままの一括フォルダ作成①

このコラムでは、研究会会員向けコンテンツ「ITツール情報Wiki」の内容を一部抜粋してご紹介しています。

顧客データを保存するフォルダを、Excelとバッチを使ってアクセス権限を維持したまま一括作成する方法を紹介しています。
長文の為、何回かに分けてご説明していきます。

はじめに

社内ファイルサーバーに受注した大量の顧客フォルダを新規作成しなければならず、社内運用上、社内の一般ユーザーではフォルダ構造を変更不可等のアクセス権限を維持したままの物が求められました。

作成元となる 元の顧客フォルダ は存在しており、権限は既に設定されている状態です。

このフォルダを通常のフォルダコピー、ペースト等で作成する場合だと、アクセス権限は維持出来ずに、作成した場所のアクセス権限が引き継がれてしまいます。

この場合だと 元となる フォルダ からコピー、ペーストを行って フォルダ名を 顧客名 に変更して、再度アクセス権限を設定して…etc

という作業が必要ですが、少量のフォルダ作成であれば問題ありませんが、数百、数千と作成する場合がある場合は、手動だと非常に時間がかかる作業となります。権限の設定ミスも可能性としてありえるため、手動は推奨しにくい方法です。

フォルダプロパティからセキュリティを開いて アクセス権限を設定等の例図

そのため、robocopyと呼ばれるWindowsで標準機能として備わっている機能とExcelを組み合わせてアクセス権限を維持したまま、大量のフォルダ作成を行う事にいたしました。

今回は フォルダの権限付きコピーを行うための機能である、robocopy を紹介します。