インタビューコラム ~ 会員VOICE SQUARE 《税理士法人 長尾会計 #04》
中小企業DX推進研究会にご参加いただいている会員事務所の方へのインタビューを基にお届けする “会員VOICE SQUARE”。このコラムは、研究会×会員事務所、そして会員事務所同士の交流を図ることを目的としています。さらには他事務所の取り組みや課題などから、同様の想いを抱える皆様へのヒントとなればと思います。
第2弾もいよいよ最終回。税理士法人 長尾会計の長尾 博所長のインタビューの様子を今回もお届けします。
━━インボイス対応や電子帳簿保存法について感じられていることはありますか?
先日某新聞社から、インボイスの対応を早くなんとかしたいと考えている企業を2-3件紹介してほしい、という依頼がありました。
POSレジやクラウド会計の導入にはインボイスが関係あるのではないか?と考えてのことのようでした。IT導入補助金やクラウドを活用してこんな風にうまくいったよ!という事例が欲しいのかもしれません。
また、最近では各中小企業に向けた1時間半程度のセミナーを実施すると、そのうちのおよそ30分の時間を使って電帳法の話をしています。電子商取引はもう始まっているんだよ、などペーパーレスへの移行についてやクラウドツール導入などバックオフィス全体の業務の流れの中に含めて話をすると、みなさん興味が強い様子がうかがえます。
━━一般の事業者はインボイスよりも電子帳簿保存法の方が関心が高いんですね..
インボイスは受ける方ももらう方も共通で、来年の10月にはやらなくてはならない認識があると思います。しかし、電帳法の中でもポイントとなっている電子取引のことに関してはご存じない方も多く、自分たちには関係ないと思っている人たちも多いように感じています。そこで、「電子商取引に関してはこのような保存が必要ですよ!」 という話をすると、かなり反応があります。このような人たちへの情報提供から業務の見直しまでを、今から順次進めていくことは必要だと感じています。
━━DX支援をするうえでの長尾所長の考えるポイントについてお聞かせください
現在の顧問先様へは今後も付加価値をもって支援していくことを考えていますが、今はどちらかというと新規顧客の獲得を実施するためにもDX支援ができることというのは有効であると認識しています。DX支援を必要とされ困られている企業へ向けていかに動いていけるか深堀しているところです。
━━中小企業DX推進研究会への想いがあればぜひお聞かせください
なかなか勉強会などの活動へは参加が出来ていない状況ですが、ほかの参加事務所の皆さんのお考えや取り組みなど、
教えていただきたいことがたくさんあります。
また、協賛させていただきました書籍出版からも職域が広がり、一つの名刺代わりにもなり感謝しています。
全4回でお届けしてまいりました税理士法人 長尾会計の長尾所長のお話はいかがでしたでしょうか。
未来を見据え前進されているご様子をインタビューの中からも強く感じ、さらには会員の皆様同士の交流の活発化によって研究会がより一層学びの場として広がるのではないか、と思えるお話をたくさんお聞かせいただきました。
次回からも会員事務所様のインタビューの様子をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!