インタビューコラム ~ 会員VOICE SQUARE 《税理士法人 長尾会計 #01》
中小企業DX推進研究会にご参加いただいている会員事務所の方へのインタビューを基にお届けする “会員VOICE SQUARE”。このコラムは、研究会×会員事務所、そして会員事務所同士の交流を図ることを目的としています。さらには他事務所の取り組みや課題などから、同様の想いを抱える皆様へのヒントとなればと思います。
第2弾の今回は、税理士法人 長尾会計の長尾 博所長へお話を伺ってきました。
━━まずは事務所について概要を教えてください
当事務所は岐阜県で父が創業し、今年で51年目になります。
父はサラリーマン時代を経て税理士となり事務所を立ち上げました。
私が父の事務所に入ってからは20年で2代目となります。やり始めた当時、父とはよく喧嘩もしましたね。
今一緒にやっている井藤税理士には法人化をした際に参画いただきました。
━━事務所職員の方々はみなさん税理士資格をお持ちの方でしょうか?
職員は男性2名、女性4名が所属しています。
男性職員は試験を目指していたため勉強していただく環境を与え従事してもらっていましたが、現状みなさん一般職員です。
━━普段の長尾所長の業務についてお聞かせください
うちの所内職員は担当制をとっていて顧問先をそれぞれ持っています。
私が最終的な確認をし、月次のルーティンを行っています。私だけがコミットしているお客様もいるので、そこを廻りながら外で活動していることが多いのでほぼ事務所にいることがありません。
━━お客様の業種や規模はどのような先が多いでしょうか?
岐阜という地域もあるかと思いますが、中小零細・製造業が多いのではないでしょうか。
かつては繊維業が多くありましたが、現在ではトヨタ関連や機械関連が多い印象です。
ただ、顧問先の業種は、これ、という専属のものはなく全業種あるくらいオールマイティなのでかなり裾野は広いと思います。
━━そのような先へのデジタル化やDX化の推進もされているのでしょうか?
ここ数年はその方向へ舵を切っている印象で、状況が変わってきていると感じています。
また自身の事務所でも自動化はかねてより進めています。
━━事務所の業務のデジタル化について、どのような取り組みをされていますか?
私自身がデジタル化へ取り組み始めたのはかなり早かったと思います。
現在では事務所の決算処理関連はほとんど DocuWorks でデジタル化しています。申告書からお客様の関連資料に関しても紙での保管はほぼゼロです。
ただ、お客様から受領する資料はどうしても紙ベースとなってしまうので、そこをどうデジタル化していくのかはまだ進めている途中でもありますね。お客様との資料のやり取りの方法は各職員に任せていますが、うちでは MyKomon を入れているので共有フォルダによる受け渡し機能を使用したり、Chatwork を利用して行ってもらっています。お客様の申告書資料はとにかく電子化をするという流れができていて職員内にも定着し、誰でも見られるように整備されています。
だいぶお客様からも紙で受け取ること自体は減ってきている印象で、ネットバンキングの活用など進んでいます。
━━こういった取り組みはどれくらい前に取り組まれたのですか?
DocuWorks はかなり前から導入していますね。自社内でサーバーを持ったのは何年間も前になります。
今は BCP の観点からも外部に飛ばしてはいますが、一旦自社内で保管したものをクラウドで毎日バックアップしている状況です。
まだまだ続きが気になるところかと思いますが、今回はここまで。
次回も長尾所長のインタビューから、ITの推進や社内の様子などについてお届けしてまいります。
どうぞお楽しみに!